地質調査会社のM&A
地質調査・ボーリング調査会社の売却では、資格者、現場班、受注ルート、設備、柱状図データの伝え方が価格と候補先の反応を左右します。
買い手が見ているのは、譲渡後も調査品質が保てるかです。
地質調査会社は、技術者の経験、現場判断、協力会社との関係、報告書の蓄積が事業価値になります。財務資料だけで候補先へ打診すると、会社の強みが伝わらず、条件交渉が弱くなりがちです。
- 資格者と現場班の依存度代表者、技術士、班長、試験担当がどこまで残るかを整理します。
- 受注経路の再現性官公庁、設計会社、ゼネコン、地域元請との関係を匿名資料に落とします。
- データ資産の説明柱状図、報告書、地盤情報、過去案件の検索性を買い手視点で整えます。

候補先の方向性。
同業・近隣地域
人員と設備を補完しやすい候補先
建設コンサル
調査機能を内製化したい候補先
測量・設計会社
公共案件の対応幅を広げたい候補先
広域グループ
拠点網と専門技術を拡張したい候補先
地質調査会社M&A実務ガイド
地質調査会社M&Aで買い手が確認する実務資産
地質調査会社・ボーリング調査会社のM&Aでは、決算書だけでなく、現場班、資格者、機材、柱状図、電子納品データ、公共案件の継続性まで確認されます。譲渡企業側は、社名を伏せた初期相談の段階から、開示してよい情報と伏せる情報を分けて整理しておくことで、秘密保持を守りながら候補先の検討を進めやすくなります。
資格者・現場班
技術士、RCCM、地質調査技士、主任技術者、ボーリングオペレーター、試験担当者の年齢構成と継続意向を確認します。
機材・車両・試験室
ボーリングマシン、車両、貫入試験器具、室内試験設備、更新投資、整備履歴、リース契約を台帳化します。
柱状図・電子納品
N値、孔内水位、土質区分、写真台帳、CAD、電子納品データの保管状況は、買い手が事業承継後の再現性を見る材料になります。
公共案件・地域商流
自治体、設計事務所、建設会社、協力会社との継続関係や入札参加資格は、地域密着型の地質調査会社の重要な評価項目です。
譲渡企業側が事前に整える資料
- 直近3期の決算書、月次試算表、案件別粗利
- 資格者一覧、現場班の役割、年齢構成、採用・外注状況
- 機材・車両・試験設備の台帳、更新時期、修繕履歴
- 柱状図、土質・岩石試験、地盤解析、電子納品データの保管状況
- 公共案件、民間案件、元請・下請、協力会社の構成
